Philip Rosedale氏がCEO辞任の意向
リンデンラボ社の創設者であり,長らくCEOを務めたPhilip Rosedale氏が,公式ブログで,同職を辞任し,新しいCEOを選任する意向であることを明らかにしました。
公式ブログによれば,その理由として,Second Lifeの成長に伴い,CEOの役割が増大してきたことを掲げ,経営者の役割に適した人材をCEOに迎え,自分は,製品戦略やビジョンの策定などに集中していきたいということです。
Rosedale氏は,CEO辞任後,Chairman of the board(取締役会議長)となるが,今後もフルタイムでリンデンラボ社の仕事をするとし,「Second Lifeは私のライフワークであり,どこにも行くつもりはない」と述べています。
2007年は,セカンドライフが飛躍的な発展を遂げた年であったといえます。リンデンラボ社が何もしなくても,勝手にマスコミが取り上げて,もてはやされ,ユーザー数は拡大の一途でした。しかし,2007年後半には失速し,最近は,ユーザー数も伸び悩んでいるようです。
アメリカ経済全体についても,サブプライム問題に端を発した信用不安から景気後退が懸念され,株,ドルの同時安などが起こっており,今後,厳しい状況となる予想がされています。
今回の発表は,こうした状況を踏まえ,リンデンラボ社を経営的に強化しなければならないとの考えの下にされたものと思います。ただ,きちっと後任を決めてから発表したほうがよかったのではとも考えますが,この段階で発表したのは,広く人材を公募したいと考えているのかもしれません。
セカンドライフは,コンテンツとしての魅力は十分にあると考えますので,運営や宣伝などが改善されれば,まだまだ発展の可能性はあると思います。
今後,どのような人物がCEOに選任されるのか注目されるところです。
|