2008年3月15日土曜日

Philip Rosedale氏がCEO辞任の意向

リンデンラボ社の創設者であり,長らくCEOを務めたPhilip Rosedale氏が,公式ブログで,同職を辞任し,新しいCEOを選任する意向であることを明らかにしました。

公式ブログによれば,その理由として,Second Lifeの成長に伴い,CEOの役割が増大してきたことを掲げ,経営者の役割に適した人材をCEOに迎え,自分は,製品戦略やビジョンの策定などに集中していきたいということです。

Rosedale氏は,CEO辞任後,Chairman of the board(取締役会議長)となるが,今後もフルタイムでリンデンラボ社の仕事をするとし,「Second Lifeは私のライフワークであり,どこにも行くつもりはない」と述べています。

2007年は,セカンドライフが飛躍的な発展を遂げた年であったといえます。リンデンラボ社が何もしなくても,勝手にマスコミが取り上げて,もてはやされ,ユーザー数は拡大の一途でした。しかし,2007年後半には失速し,最近は,ユーザー数も伸び悩んでいるようです。

アメリカ経済全体についても,サブプライム問題に端を発した信用不安から景気後退が懸念され,株,ドルの同時安などが起こっており,今後,厳しい状況となる予想がされています。

今回の発表は,こうした状況を踏まえ,リンデンラボ社を経営的に強化しなければならないとの考えの下にされたものと思います。ただ,きちっと後任を決めてから発表したほうがよかったのではとも考えますが,この段階で発表したのは,広く人材を公募したいと考えているのかもしれません。

セカンドライフは,コンテンツとしての魅力は十分にあると考えますので,運営や宣伝などが改善されれば,まだまだ発展の可能性はあると思います。

今後,どのような人物がCEOに選任されるのか注目されるところです。

2008年3月7日金曜日

プライベートSIMの売買手続の変更

前に,プライベートSIMの売買において,代金の支払とSIMの譲渡手続が同時に行われるシステムとなっていないことから,SIMの二重譲渡などの不安があることを記事にしました
 
わたしのブログをリンデンラボ社のエライ人が見ていたわけではないと思うのですが,SIMの売買に関して,代金決済にリンデンラボ社が関与し,取引の安全を高めるシステムが導入されるそうです。

公式ブログの記事

翻訳サイトの記事

これによれば,SIMの売買の手続は次のようになるようです。

買い手と売り手の両方がSL公式サイトで,売買対象のSIMを特定し,合意した代金額を明記したサポートチケットを提出します。双方のチケットの情報が合致すると(すなわち売買合意が確認できると),リンデンラボ社は,買い手のSLアカウントを通じて,合意した代金額相当のUSD又はL$を請求します。その入金が確認できたら,売り手にSIMの価格から譲渡手数料を差し引いた額を支払い,SIMの譲渡手続が行われます。

これによって,代金の支払とSIMの譲渡がリンデンラボ社のシステムを通じて行われることになり,代金は支払ったけどSIMを譲渡してもらえなかったとか,逆にSIMを譲渡したけど代金を払ってもらえなかったなどのトラブルが回避され,取引の安全が図られるようです。

リンデンラボ社が,取引の安全を重視して,システムを変更したことは素直に評価したいと思います。これによって,中古SIMの売買が多少活発化するかもしれません。