2007年6月4日月曜日

ブログを作った動機

 わたしがセカンドライフで遊ぶようになったのは,そう古い話ではありません。もともと,MMO(Massive Multiplayer Online・大規模多人数オンライン)RPGをいくつかやっていたのですが,セカンドライフのことを最近ネットでよく目にするので,ちょいとやってみようかなと思って始めたのがきっかけです。

 セカンドライフは,これまでのゲームと違って,敵を倒す,レベルを上げる,レアアイテムを獲得するなどのゲーム会社側から提供されるコンテンツは特になく,何をするのも自由です。そこがよくわからないという人もいるのですが,私はけっこう楽しんでいます。アバターの容姿,服,建物,家具などいろいろなものを自分で作れる(その意欲と能力があればですが)のも気に入っています。わたし自身は今のところ,例えて言うなら「どうぶつの森」オンラインのようなものとして,もっぱらコミュニケーションを中心に遊んでいます。

わたしがこのゲームの特徴として重要だと思うのは次のようなところです。

1 商売を含め,何をするのも自由(場所を選べば,カジノやアダルトなコンテンツも可能)
2 RMT(ゲーム通貨とリアル通貨の交換)がゲームの仕様上認められている。
3 ゲーム内オブジェクトの作成が自由にでき,著作権が保障されている。
4 ゲーム内とWEBとの行き来が容易である。

 セカンドライフはもちろん一つの企業が提供するゲームですが,このゲームの人口が増えつつあることと,上記の特徴が相まって,従来のWEBベースのものを超えた新しいコミュニケーションの道具になる余地がある,少なくともその一つの可能性を示していると思います。

 セカンドライフが最近注目されるようになったのは,上記1と2の特徴からビジネスに利用できるというのが大きいと思います。
しかし,それと同時に,上記の特徴から,この世界が様々な社会問題を生み,それが各国政府の規制の対象となる可能性があります。

例えば,上記1の自由性という特徴から,インターネットギャンブルの規制,エイジプレイ等のアダルト表現への規制が問題になります。また,上記2のRMTの問題は,マネーロンダリングの問題,ゲーム内取引に対する課税や法規制の問題となります。上記3の特徴は,著作権保護の問題(ユーザーの著作権の保護,ユーザー側の既存著作権の侵害の問題)となります。

 わたしは,この世界がけっこう気に入っており,なるべくこの自由な雰囲気が保たれることを願っています。同時にこのゲームが犯罪に利用されることがあってはならないとも考えており,過度にならない適正なルールの確立が必要であると考えます。そういった観点から,ブログを立ち上げて,いろいろと議論を提供してみたいと考えたのです。

 自分自身,この世界をまだ十分知っているわけではなく,何ができるのか心許ないところもありますが,力を抜いて気楽に論じていきたいと思います。

 このブログの方向性も含め,ご意見のある人は遠慮なく,コメントかメールを下さい。

追記 2007年7月25日カジノを含め,ギャンブルは全面的に禁止になりました。