2007年8月29日水曜日

仮想世界で生涯の友人や恋人をつくる?

英国のノッティンガム・トレント大学(Nottingham Trent University)は,世界のオンラインゲーマー1,000人を対象した調査の結果を発表しました。回答者のほぼ半数の好きなゲームがWorld of Warcraftだというので,セカンドライフにどの程度当てはまるかはわかりませんが,面白いのでご紹介します。


原文

日本語訳

これによれば,調査対象者の4分の3は仮想世界で親しい友人を作っており、ほぼ半数は現実生活でも会っており,10人に1人は肉体関係に進んでいるということです。

この種の統計は,対象者の選び方,質問の仕方などによって,答えが変わってきますので,話半分に聞いておくくらいが丁度よいと思います。それにしても「10人に1人云々」はちょっと多すぎるような気がします(リアルで会うまでになった人10人のうちの1人ということかもしれませんが。ちょっと原データを見ないと分かりません。)。

しかし,仮想世界の関係がかなりの確率で現実の関係に発展していくことについては,直接的,間接的に経験することからみて,数字の大小はともかく,ある程度は当たっているような気がします。

40%の人が微妙な問題は現実生活の友人よりもオンラインの友人相手に話すほうがいいと答えているのも,面白いと思いました。
面と向かって話せないようなことでも,かえってオンラインだと話せてしまうというようなことがあるのかもしれません。

いずれにしても,仮想世界の人間関係と現実世界の人間関係について,その相互関係とか,両者の関係性の相違などについて,研究するのも面白いかもしれません。いままで仮想世界の社会システムに注目してブログを書いてきましたが,今後は,仮想世界の中での個々の人間の心理,行動様式なんかについても取り上げていこうかなと思います。